Eコマース成長の原動力

AIで駆動するEコマース革命をリード Miraklは、450以上の小売業を中心としたB2C企業、B2Bの主要企業、さらに世界中の100,000以上のブランドから信頼されています。

Mirakl is the SaaS (software-as-a-service) solution chosen by leading enterprises worldwide to manage their third-party marketplace and dropship business.
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「品揃えをさらに拡大させ、お客様の暮らしを豊かにするために、成長市場のEコマースにおいても、ニトリグループの事業領域の拡大、顧客支持獲得をMiraklのマーケットプレイスで加速して参ります。」

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常務執行役員 最高情報責任者(CIO)
武井 直 氏

MiraklでEコマースとリテールメディアに変革をもたらす

Miraklはプラットフォームエコノミーを支え、企業、出店者(セラー)、システム、パートナー、データ、コンシューマーをシームレスに結びつけます。私たちのソリューションは複雑さを簡素化し、スケールを容易にし、Eコマースにおける持続可能で収益性の高い成長を促進します。

Mirakl Marketplace and Dropship Platformで、最も拡張性が高いビジネスモデルを採用する

Miraklの統合型マーケットプレイスおよびドロップシップのソリューションで、サードパーティの商品を簡単に拡大できます。より多くのセラー、より多くの品揃え、より多くの収益、そしてより高精度なデータで、B2CまたはB2Bのデジタルチャネルの成長を促進します。

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Mirakl Adsでリテールメディアを次のステージへ

パーソナライズされたインパクトのあるオンサイト広告で、収益と顧客ロイヤルティを向上させましょう。Mirakl Adsは、AIとリアルタイム分析を活用し、広告フォーマットとパフォーマンスを最適化。コアブランドからロングテールのマーケットプレイス在庫まで、効果的に収益化を実現します。

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Mirakl Connect が提供するプレミアムチャネルを通じて、売上を加速

カタログを登録し、最適なマーケットプレイスとつながり、AIツールを活用して広告運用、コスト削減、時間短縮を実現。プロセスの全てを1つのプラットフォームで管理し、ビジネスの成長を加速させましょう。

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Mirakl Catalog Managerで、サプライヤーのカタログオンボーディングを合理化する

セラーの商品カタログの統合を簡素化し、自動化します。柔軟な方法であらゆるセラーのスキルレベルに対応し、AIが正確で高品質な商品データを提供。マニュアル作業を削減し、時間を節約します。

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Mirakl Payoutで、障壁を減らし、立ち上げまでの時間を短縮する

販売事業者のオンボーディングを簡素化し、迅速かつ効率的、安全な決済によって、優秀な販売事業者にアプローチします。1つに統合されたコネクションによって決済ワークフローの設定と管理が容易になるため、ソリューション統合を加速させ、マーケットプレイスの迅速な立ち上げと、コンプライアンスの遵守を可能にします。

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「Miraklは当社にとって最適なパートナーです。テクノロジーは非常に堅牢で、拡張性があり、統合も簡単です。また、Miraklのメンバー全員がマーケットプレイスモデルに対して非常に情熱を持っており、私たちの成功を確実にするために尽力してくれました。」

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Thierry Hay-Sabourin
Best Buy Canada社、Marketplace & Technology、eCommerce SVP

Miraklの先進技術でデジタル成長を加速

Miraklは、6億以上のSKU、2億5千万以上のAPIコール、そして10億以上の在庫更新を毎日管理する、比類のない拡張性と信頼性を提供します。マーケットプレイスからドロップシップ、カタログ管理、広告運用に至るまで、Miraklのコンポーザブル*な技術基盤は、モジュール性、シンプルさ、そしてシームレスなパフォーマンスを実現し、貴社のデジタル成長を力強く支えます。

*コンポーザブル(composable):様々な要素やパーツなどを利用して、状況に合わせて構成・構築できるもの。

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Miraklの強力なパートナーエコシステムを活用し、Eコマースの成長を加速

Miraklは、厳選されたトップクラスのセラーやパートナーの最大規模のネットワークを提供し、貴社のEコマース成長を促進します。このエコシステムには、主要なEコマースベンダー、テクノロジープロバイダー、デジタルエージェンシー、コンサルティング企業が含まれ、成功に必要な専門知識とツールを提供します。

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「Bloomingdale’sとMacy’sの両方で、追加コストを最小限に抑えつつ、拡張性のあるモデルを採用することが、クラス最高品質を誇るMiraklとのパートナーシップにつながりました。」

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Jeff Gennette
Macy's Inc CEO

世界で最も信頼されるブランドがMiraklを選択

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  • 450以上

    Miraklでビジネスを展開

  • 10億ドル以上

    2024年のMiraklを採用したマーケットプレイスにおける取引額

  • 100%

    ブラックフライデーウィークのシステム稼働時間

  • 10万社

    Miraklを採用したマーケットプレイスにおける販売者数

リサーチ、ニュース、ブログなど

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News

Mirakl、「リテールテックJAPAN」にてEC変革ソリューションを展示

2025年2月19日
Press release
マーケットプレイス化の最新技術を体感!個別相談会も受付中ECマーケットプレイス構築のSaaSプラットフォームを提供するグローバルリーディング企業であるMirakl株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 佐藤恭平)は、2025年3月4日(火)~7日(金)に東京ビッグサイトで開催される国内最大の流通情報システム総合展「リテールテックJAPAN」に出展いたします(ブース位置:東2ホール RT2132)。Miraklは、「EC・デジタルマーケティング」エリアにブースを出展し、マーケットプレイス構築に関する先進的なソリューションや国内外の事例を通じて日本市場におけるマーケットプレイスの有効性を広め、企業のEC成長戦略支援やビジネス変革に貢献します。写真:昨年のMirakl展示ブースの様子会場では、MiraklのEC変革を促進する最新ソリューションを実際にご覧いただけるコンテンツを多数ご用意しています。【主な展示内容】Mirakl Marketplace Platform: 企業が多様で持続可能なエコシステムを構築し、ECにおける新たな収益機会を創出するためのマーケットプレイス基盤。Catalog Transformer: 生成AIを活用して出品データを自動最適化し、商品情報の品質向上と管理負担の軽減を実現。Mirakl Connect - Channel Manager: セラーとの連携を強化し、スムーズな取引と効率的なマーケットプレイス運営を支援。Mirakl Ads: プラットフォーム内で広告サービスを活用し、売上向上と新規顧客獲得を可能にするリテールメディアソリューション。【マーケットプレイスに関する個別相談会、受付中!】自社ECの可能性を広げる最適な解決策を、Miraklの専門家と一緒に見つけませんか?お客様の課題やニーズに応じて、実際のデモをご覧いただきながら、最適な解決策をご提案します。Miraklのソリューションがどのようにお役に立てるかを、分かりやすくご説明いたしますので、ぜひお気軽にお申し込みください。ご予約方法ご予約は、以下のフォームからお願いいたします。https://info.mirakl.com/jp-mirakl-retailtech-2025-lpMiraklの革新的なプラットフォームを体感し、貴社のEC戦略を加速させるヒントをお探しください。ご来場を心よりお待ちしております。企業成長を加速させるMiraklの革新的プラットフォームとは?Miraklは、企業が自社ECを拡張し、マーケットプレイスを構築できるSaaSソリューションを提供しています。Miraklのプラットフォームを活用することで、企業は「セラー」と呼ばれる販売協力会社(マーケットプレイス出店企業)と連携し、商品ラインナップや顧客体験を迅速に拡大することが可能です。さらに、Mirakl独自の生成AI技術である「AMI(Artificial Mirakl Intelligence)」を活用することで、マーケットプレイスの運営を自動化し、運営者の業務効率を飛躍的に向上させます。また、「Mirakl Ads」を通じたリテールメディアの構築や、「Mirakl Connect /Channel Manager」を通じて国内外の新規セラーとスムーズに連携するなど、SaaSならではの拡張機能により、企業は時代のニーズに柔軟に対応できる体制を整えることができます。従来、マーケットプレイスの立ち上げには大規模なIT投資や運営に関する専門的な知識が必要でした。しかし、Miraklを導入することで、企業は大手プラットフォーマーと同等のビジネスモデルを、より効率的かつ手軽に実装し、競争力を高め続けることが可能です。MiraklについてMiraklは、エンタープライズ向けマーケットプレイス構築SaaSの分野で世界をリードするフレンチテックNext 40企業です。450社以上の大手企業に対して、マーケットプレイスやドロップシップを活用した新しいビジネスモデルの成功を支援しています。AirbusやCarrefour、Macy’s、ニトリなど、世界中の企業がMiraklを導入し、オンラインビジネスの成長と効率化を実現しています。詳しくは、こちらをご覧ください。FacebookLinkedIn
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プラットフォームビジネスの面白さと、キャリアについて:一橋大学 商学部での講義レポート

2025年2月18日
Kyohei Sato
マーケットプレイス・ベストプラクティス
こんにちは。Miraklの佐藤恭平です。2024年12月某日、昨年に引き続き、一橋大学マーケティング・流通論の山下裕子教授からお声がけいただき、商学部の流通の授業に参加してきました。 *前回の登壇内容のブログ記事はこちらから。その中で、Miraklに関する話やキャリアにまつわる話をさせていただいたほか、私の話に多くのご質問をいただき、その熱心な姿に刺激を受けましたので、その模様を一部ご紹介します。プラットフォームビジネスの特徴とMiraklのご紹介まず、そもそも「プラットフォーマー」と呼ばれる企業とはどのようなものなのかをお話ししました。プラットフォーマーの定義は大きく3つあると考えています。1つ目は、販売したい人(セラー)と買いたい人の仲介役として価値提供を行うこと。2つ目は、人が集まることで便益が生まれ、それによってさらに人が集まってくるというネットワーク効果を活用していること。3つ目はデジタルの技術を持っていることです。これがなければプラットフォームを効率良くスケールさせていくことができず、ネットワーク効果をワークさせることができません。つまり、プラットフォームの運営には、デジタル投資が必要になります。そして、最初に大きくデジタル投資を行った企業が抜きん出るという、先行者優位が効きやすいビジネスでもあります。それゆえに、一つの企業がグッと先に行ってしまうと追従してデジタル投資を行うところが出にくく、GAFAのような巨大プラットフォーマーが寡占してしまうという問題を孕んでいます。それに対してMiraklは、誰もが簡単にプラットフォームビジネスを始められるプラットフォームモデルを提供しています。これによって大きな投資なく、オペレーターとしていろいろなセラーとともにビジネスを拡大していくことができるようになります。一部の大手企業に独占されることなく、「プラットフォームビジネスの民主化」が、私たちが目指しているところになります。商学部の皆さんに興味を持ってもらえると考えてお話ししたのは、キャッシュフローについてです。プラットフォーマーとしての収益は、手数料によって得られます。商品を購入したお客様から一度購入金額の全額を受け取り、手数料を差し引いてセラーに渡すというのがその流れ。つまり、一時的にキャッシュがリッチになるため、そのお金を次の投資に役立てることができるようになるわけです。これがプラットフォームビジネスの面白いところです。私のキャリアと大きな転機について授業の中では、私のキャリアについてもお話ししました。私は学生時代、一橋大学出身の先生方にお世話になっています。その一人である恩師で、ゼミの指導教官だった榊原清則先生には、私が就職先について考えているときに貴重なアドバイスをいただきました。それが、「ファーストキャリアで行く業界は、自分の色になる」ということ。新卒としてコンサルへの就職も考えていましたが、特定の業界に属するわけではないコンサルは「無色」。それも素晴らしい一つの選択肢ですが、IT技術が世の中をどう変えるかに関わっていたいと思っていた私は、当時ERPという概念でITからビジネスを変革することを目指し、ソフトウェアという無形資産でビジネスをしていた、、、SAPに入社しました。その後、私はBCG、マイクロソフト、再びSAP…と、いくつかの会社を経験しました。Miraklという会社のことは、『The Model』の著者である福田康隆さんからご紹介いただいて知りました。私の中でマーケットプレイスSaaSというところからビジネスを変革するということは大切なキーワードだったので、ワクワクする気持ちを大切に思って社長業をやっているという次第です。キャリアの話を通して学生の皆さんにお伝えしたいと考えていたのは、「人との出会いが非常に重要だということ」です。キャリアを変えるような出会いは必ずあります。その出会いを自分でコントロールすることはできませんが、自分のやっていることに誠実であれば、Luckは引き寄せられるのではないかと考えています。英語ではこんないい方もあるようですので紹介させてください。"Luck is what happens when preparation meets opportunity." 幸運とは、準備と機会が出会ったときに起こるものだ。学生の皆さんとのQ&A続いて、Q&Aで学生の皆さんからご質問いただいた様子をご紹介します。Q:マーケットプレイスは、ネットワーク効果でビジネスを広げていけることにメリットがあるとのことですが、初期段階はどのように立ち上げを行っていくのでしょうか。初期は手数料を一切取らない、オペレーターサイドが責任をもってキャンペーンを行うなど、いろいろな手法があります。また、オペレーターがなぜそのマーケットプレイスを始めようと思ったかという点も重要です。北海道のドラッグストアであるサッポロドラッグストアー様は、北海道ならではの商品や地域事業者とコネクトしたいと考えて、マーケットプレイスを導入しました。こうした情緒的な側面からセラーの共感を得て、リクルートしていくという場合もあります。Q:起業を目指すなら、まずは大手に入って組織を理解すべきでしょうか。正直、答えはないと思っています。大手では会社の看板でいろんな方に会える、いろいろな研修・教育が受けられるという利点がありますが、発想力を平準化していく側面があると考えています。一方で、そうした職歴を経ずにいきなり起業に踏み切った方は、私にはない発想に富んでいると感じます。MiraklのCEOはシリアルアントレプレナーですが、その発想力は起業家ならではの自由に満ちています。自分はどちらの方が志向に合うのかを考えてみるといいかもしれませんね。最後に学生さんからは、日本企業の経営が世界的なデジタルやITの波に乗り遅れていることを変えられないかという声が聞かれるなど、日本の商業シーンに本気で向き合おうとする姿勢が感じられました。こうしたデジタルネイティブ世代が社会に出て、これからどんどん活躍していくことを思うと、大きな期待感に胸が躍るのを禁じ得ません。 今回も山下裕子先生には貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
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年頭所感 2025年

2025年1月6日
Kyohei Sato
Mirakl Announcements
Mirakl株式会社 代表取締役社長 佐藤恭平昨年も多くのお客様、パートナー様にご支援を賜り、深く感謝申し上げます。2024年は、国内事業の成長と新たな挑戦が進んだ一年でした。特に、日本初のリアルイベントを通じ、多くのお客様と直接交流できたことは、私たちにとって大きな成果でした。この機会を通じて、Miraklのソリューションに対する日本市場での期待を改めて実感することができました。2024年はまた、国内の流通業界が変革に向けた一歩を踏み出した年でもありました。公開許諾を得ている企業様だけでも、JR西日本様、ニトリ様、アイリスプラザ様、サツドラ様といった企業が、自社の理念を軸としたプラットフォーム構築を開始しています。これらの取り組みは、停滞していた市場構造に新たな活力をもたらし、顧客体験やブランド価値の向上に向けた大きな可能性を秘めています。Miraklは、プラットフォームビジネスを企業の収益モデルを根本から進化させる手段として捉えています。マーケットプレイスをはじめとするプラットフォームは、単なる販売チャネルの拡張に留まらず、データ活用やパートナー企業との協働を通じ、流通構造や収益構造全体を再定義する力を持っています。特に「Mirakl Channel Manager」や「Mirakl Ads」を活用した広告収益化にも注力しています。BtoBの分野では、調達業務のデジタル化やサプライヤーとの連携強化を進める企業が増え、エンタープライス間の取引プロセスも急速に進化しています。Miraklはこれらの動きを支えるプラットフォーマーとして、企業の新しい収益モデルを構築し、事業の競争力を強化するための包括的なプラットフォームビジネス基盤を提供してまいります。2025年も、Miraklは「プラットフォームビジネスの真の民主化」を掲げ、あらゆる企業が競争力あるマーケットプレイスを構築できる環境を目指して取り組んでまいります。日本市場におけるプラットフォームビジネスの可能性をさらに広げ、企業の成長と競争力向上を支える新たなエコシステムの構築を進めてまいります。停滞する国内市場に新たな流通構造を提案し、皆さまとともに明るい未来を切り拓く一年にしたいと考えております。。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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プラットフォームビジネスが切り拓く新時代:業界リーダーが語る変革への挑戦と成功の条件

2024年12月5日
ビジネスモデルプラットフォーム
この記事の内容は、イベントの様子をご理解いただくためのイントロダクションです。 詳細はイベントレポートに収録していますので、ぜひこちらからダウンロードください。2024年11月13日、Mirakl株式会社は、自社主催イベント「Platform Pioneer - プラットフォーム革命の先駆者たちが集う、イノベーションの最前線とは -」を渋谷QWSにて開催しました。あらゆる業界に変革をもたらしているプラットフォームビジネスは、リテールやECの分野でも「マーケットプレイス」「リテールメディア」に代表される新たな潮流を生み出しました。本イベントでは、プラットフォームビジネスを成功に導くイノベーションの最新事例やインサイト、またそれらを支えるMiraklのテクノロジーについて深く掘り下げます。プラットフォームビジネスに参入したり、注目すべき取り組みを始めている大手企業のDX責任者やMiraklメンバーがスピーカーとなり、プラットフォームビジネスを成功に導くイノベーションの最新事例やインサイト、またそれらを支えるMiraklのテクノロジーを語り合いました。 転換期を迎える日本企業のイノベーション戦略まずは、フランスからMiraklのCEO、Adrien Nussenbaumによるビデオメッセージでイベントの幕が開きました。続いて、Mirakl代表取締役社長の佐藤恭平が登壇し、キーノートスピーカーであるボストン コンサルティング グループ マネージング・ディレクター & シニア・パートナーとBCG Xの北東アジア地区リーダーを務める平井陽一朗氏を迎えました。平井氏は「萌芽しつつある?日本大企業のイノベーション」をテーマに講演。日本の大企業の変革を阻む5つの要素(経営視点での課題)として、以下を挙げました。トップ層の頻繁な人事異動、縦割り組織意思決定層のデジタルリテラシーの低さ四半期決算開示に起因する短視眼的な経営日本型CEOの低報酬、長期インセンティブ比率の低さ引退を視野に入れた経営層の逃げ切り思考 グローバルと比較しても日本ではトップ層の頻繁な人事異動や在任期間の短さが顕著であると平井氏は指摘しました。このような状況では、デジタル化やDXなどの長期的な戦略を提案したトップが最後まで遂行できず、それがイノベーションの障壁となっていると述べました。一方で、ここ2~3年で大企業にも大きな変化の兆しが見え始めていると言及。特に生成AI分野での取り組みは実装段階に達しており、来年には実用的なサービスの登場が期待されるとの見解を示しました。最後に平井氏は、イノベーション創出には「企画だけで終わらせず何度も打席に立ち、挑戦すること」が重要だと強調。一つの目標に向かって10年以上の長い期間を覚悟してやりきること、それを支援する体制づくり、そして自社リソースだけでなく外部の力を積極的に取り入れることの重要性を述べ、講演を締めくくりました。 「場」から「市」へ 次世代プラットフォームが創る新たな顧客価値キーノートに続くMirakl Sessionでは、「未来を創るプラットフォームビジネス ~企業の新たな競争力へ~」と題し、Miraklの導入事例を紹介しました。まず、グローバルにおけるEC市場とプラットフォームビジネスの変化について佐藤が解説。日本のEC市場は着実な成長を続け、顧客の購入プロセスにおける選択肢も多様化していることから、購買体験の重要性が一層高まっていると指摘しました。統計データによると、顧客の購買意思決定に最も大きな影響を与えるのは「品揃え」だと明らかになっています。佐藤は、スマートウォッチが「時間を見る道具」から多様な付加価値を持つデバイスへと進化したように、ECも「商取引の場」から「価値創造の市」、すなわちプラットフォームへと進化しており、新たな価値創造の可能性が重要になると説明しました。ここで、特別ゲストスピーカーとして、自社ECサイトにMiraklを導入中のサツドラホールディングス株式会社・執行役員 事業戦略本部 本部長の大井拓人氏が登壇。サッポロドラッグストア(以下、サツドラ)の取り組みについて講演しました。北海道を地盤とするサツドラは、地方部の人口減少が進む中(道内市町村の50.3%が2025年に5,000人未満になると予測)、中期経営計画で「地域の生活総合グループへの進化」を掲げ、経済的利益と社会的価値の両立を目指しています。サツドラリテール事業は売上高941億円、年間3,300万件のトランザクションを誇り、特に高い会員比率が特徴です。この会員基盤を活かし、同社はMiraklとともにOMO事業開発に取り組んでいます。会員アプリを中心としたデジタルマーケティングは、開始からわずか3年で70万ダウンロードを達成。アプリでは短期特売やチラシの最適化に加え、「地域コネクティッドプラットフォーム」の構築を目指し、地域特化型ECの展開を計画しています。2025年開設予定のサツドラ公式オンラインショップでは、時間的・利便的価値の提供はもちろん、離島などの“買い物難民”の方々の「お手頃な価格の品の買い回りを楽しみたい」というニーズにも応えていく方針です。さらに、地産地消商品から「北海道民が選ぶNo.1商品」を継続的に生み出し、道外・海外へ展開できる「地域プラットフォーム」の構築を目指しています。大井氏のスピーチを受け、世界のプラットフォーム市場の現状を佐藤が解説しました。データによると、コロナ禍で成長したプラットフォーム型ビジネスは2021年に一時的な調整期を経た後、再び成長軌道に。特に「マーケットプレイス&ドロップシップ型EC」が「自社EC」を上回る成長を見せています。このような成長市場を支えるMiraklのソリューションは、現在45か国で展開され、導入企業450社、セラー数10万社以上、流通総額86億米ドルという実績を達成しています。続いて、Miraklの製品開発メンバーによるプレゼンテーションへ。シニアビジネスコンサルタントの内藤誓力良、フランス本社からCTOのNagi Letaifa、Senior AI Data Science Managerの髙瀬礼美が登壇し、Mirakl製品の最新機能を紹介しました。Mirakl Platform:業界をリードするマーケットプレイスとドロップシップのソリューション。バックエンドシステム、ECのフロントシステム、セラーシステムをAPIで迅速かつ柔軟に連携可能です。
Mirakl Connect:世界中の優良セラー1.3万社が集う高品質のエコシステム。Mirakl Platformとつなぐことで、無料でオペレーターを接続し、両社の合意に基づいてセラーの商品の在庫情報や価格情報を連携する機能を持っています。
Mirakl Catalog Platform:生成AIを活用したカタログデータ管理ソリューション。データフォーマットの違いや、データの欠落などの要因で統合・管理が難しかったカタログデータを、AI搭載のプラットフォームでセラーと連携し、商品データの収集を効率化します。Mirakl Ads:プラットフォームに最適なリテールメディアソリューション。既存のセラーに加えて、ブランド、代理店がECサイト上で簡単に広告出稿できるセルフサービスのソリューションです。プラットフォームを活用することで、新しい収益源を生むことが可能になります。「転換」が新たな価値を生む 小売業界が挑むプラットフォーム変革そして、パネルディスカッション「企業がプラットフォームビジネスを始めるために必要な3つのポイント」では、イオン株式会社 DX推進担当 菓子豊文氏、株式会社阪急阪神百貨店 執行役員 オンラインコマース事業部担当 敷島孝司氏、株式会社デジタルコマース総合研究所 代表取締役 ECアナリスト 本谷知彦氏の3人がパネリストとして登壇しました。Mirakl代表の佐藤がモデレーターを務め、プラットフォームビジネスにおける課題と重要なポイントについて議論が交わされました。佐藤は議論の軸として、以下3つの問いを提示しました。Why - なぜプラットフォームビジネス?What - どのようなビジネスバリューを期待する?How - どのように取り組む?この3つの問いかけに対して、どのような議論がされたのでしょうか。それぞれのテーマについて、順を追って見ていきましょう。
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